政治の起源(上・下)

Pocket


 
フランシス・フクヤマ氏の最近の著作です。
同氏は「歴史の終わり」にて冷戦崩壊期に脚光を浴びたことで有名ですが
こちらはそもそも政治がどういった要因で成立し、機能するか?の構造を
文明史・戦争史・民族史などに基いて論理的に説明したものです。
比較的平易な文章なので、読みやすいと思います。
 
とりあえず、政治に対する主義・主張は置いておくにせよ
光の目とかから入って政治史に興味が出てきたとかであれば
考え方のベースを作る・確認する上で読んでおいて損はないと思います。
特に社会主義の構造的失敗や、中東で何故神権政治の人気が根強いか(宗教の機能的側面という意味で)
欧米型民主化の輸出が必ずしも成功しないのはなぜなのか?
といった、現状の政治の疑問を考察する上で一助になるのではないでしょうか。
上巻が主に近代以前の根本部分で、下巻が実際に政治が機能している状況の記述にそれぞれなっているので
手っ取り早く現状理解したい場合は、下巻だけでもいいかも知れない。