戦争における人殺しの心理



 
上の戦争の変遷が、性悪説的に好戦性や利己主義の視点で書かれていたのに対し
こちらは前線の兵士の心理を性善説的視点から捉えた書籍となっています。
人が人を殺すことに本質的に抵抗がある、という点をケーススタディから論述していく形態なので
内容的に読みやすく、個別の事例は創作上のネタにもしやすいんじゃないでしょうか。
 
個人的には、面と向かって相対すると相手を殺すことに躊躇するが
人型の形を撃つという条件付け訓練や、榴弾砲などの敵を視認することなく殺せる兵器を用いれば
心理的抵抗が少なくなると言う点は、非常に考えさせられる内容です。
 
ある意味、祭りという名の、ネットを介した大義名分を得た匿名集団による凶暴性の発露なんかは
これらの側面が、暴力ではない別の形で表面に出て来たものなんじゃないかなと思わさせられますね。