笑い


 
ベルクソン著。
 
「笑い」と銘打っていますが、笑い所は基本的にありません。
「おかしさ」的な意味での笑いの原理について、具体例をふんだんに用いつつ説明がなされています。
とはいえ、具体例自体が時代的に古く、現代人の感覚からすると馴染みが薄いため
全体的に抽象的な観念論が展開しまくる印象を覚えるせいで、やや難解に感じるかもしれません。
何度も繰り返し読んで、かみ砕いていくのがいいんじゃないでしょうか。
 
尚、この手の思想書で読みにくいと感じたら、邪道かもしれませんが、まず巻末の解説を通読して
一通り概論を大雑把に把握してから、本文の各論に入っていくと理解が楽です。
 
ギャグを理屈の部分から考え、
自分なり基礎理論を構築するための取っ掛かりとして触れておいても損はしないと思います。
特に創作上において、言語面全般では第二章、キャラ設定では第三章に得るものが多いでしょう。
 
 
 <個人的に面白いと思ったところ>
・いわゆる「天丼」「すべり芸」の理論的な枠組みに関する言及がある
・自然さの中の緊張とこわばりが笑いにおいて重要な役割を果たすこと
・ノムリッシュ淫夢系などが何故面白いのかを、理論的に説明する際に引用できる部分がある