文学入門



 
 
煽り耐性・ネット言論耐性ブーストツール(だと個人的に思っている)
 
文学の触れ方だけでなく、「文章読解、文章認識入門」という面が少なからずある気がします。
ネット言論が盛んな昨今、創作発表やソーシャルメディアで露出する機会がある人は
何かを書くor書かれたものを解釈する上での心構えとして、一度目を通しておくと良いかも知れません。
 
全体的に優れた知見と洞察に溢れており、とても60年以上前に書かれたものとは思えません。
特に第三章後半、第四章の大衆文学や文学教育、批評の在り方についての部分は
文学のみならず、現代の「ゲーム評」や「アニメ評」にも通ずるものがあり、考えさせられます。
 
ともあれ、ネットリベラルやTwitter、ヤフコメ、まとめ等の攻撃性の源泉や性質について
「ああ、これか」と垣間見える箇所が多々あり、個人差はあるでしょうが、結果的にそういう言論に耐性が付きます。
そういった点で発言や考え方の軸が定まってくる切っ掛けになるかもしれません。

また、本題としての単純に読書の仕方の部分では
読書には様々なレベルがあり、何もアカデミックに読み、批評する事だけがすべてではないと強調している点で
万人にとって、本を読む気にさせてくれる一冊であるとも思います。
読書は苦手という人も、この本を読めば他の様々な本に手を出しやすくなるんじゃないでしょうか。

繰り返しますが、ネット言論で心を痛めたり、神経質になっている人の処方箋としておすすめです。