レ・ミゼラブル

Pocket

 
 
キャラ再利用の教科書。
 
登場人物が出てきては消えていく「戦争と平和」とは対存在と言っても良いかも知れません。
書籍のみならず、ミュージカルや映画など複数の媒体でも題材にされているので
一般常識の延長線上ということで、何かしらに一度は触れておくといいんじゃないかという感じです。
個人的には、名曲揃いのミュージカルから入って小説が一番取っ付きやすいんじゃないかと。
特にこの新訳版は読みやすいように再構成されているため、入り口としておススメです。
 
版権のしばりがなければ、「大芝居」でバリケードが突破されて拠点が破壊されると
BGMが「民衆の歌」のアレンジに変化するっていう演出とかやりたかったかもしれない。
 
 
 <個人的に好きなシーン>
・マドレーヌ市長時代のジャン・バルジャンが、シャンマシューの冤罪を晴らすために名乗り出るかどうか悩むシーン
・ジャベールに追われるジャン・バルジャンが修道院に逃げ込む際に
単なるモブキャラと思われていたフォーシェルヴァン老人が再登場して助けてくれるところ
・バリケードの最後で、グランテールがアンジョルラスらと殉死するところ
(全体的にABCの連中は、尺の都合か何かで紙媒体以外では背景描写が最低限のため
 下手をすると向こう見ずな暴徒くらいにしか見えないので、原作で彼らの足跡を追うと違った印象を受けると思う)
・ジャベールが最後に上司に諫言をするところ